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金の見分け方|大切な金を傷つけない安全な確認手順をプロが解説

ご自宅に眠っているアクセサリーや、譲り受けた貴金属、「これは本物の金なのだろうか?」と、その価値が気になることはありませんか。インターネットで調べるとさまざまな見分け方が紹介されていますが、中には大切な品物を傷つけてしまう可能性のある危険な方法も含まれています。

自己判断で誤った方法を試してしまうと、価値ある金の表面を損なったり、メッキ製品との区別がつかずに誤解してしまったりするおそれがあります。

この記事では、貴金属のプロがご家庭で試せる安全な方法から順を追って、金の真贋を見分けるための正確な知識と手順を解説します。最後までお読みいただければ、自己判断の限界ともっとも確実な方法を理解し、あなたの大切な資産を正しく知るための一歩を踏み出せるはずです。

目次
  • 1. 金の見分け方の基本:刻印の種類と意味
    • 1-1. 金の純度を示す刻印:「18K」と「750」は同じ意味
    • 1-2. 注意すべきメッキ製品の刻印:「GP」「GF」とは
    • 1-3. 日本の信頼の証:造幣局の品位証明(ホールマーク)
  • 2. 刻印がない場合に試す、傷をつけない見分け方
    • 2-1. 磁石を近づけてみる
    • 2-2. 手に持った時の重さ(重量感)を確かめる
    • 2-3. 色みや風合いから判断する際の注意点
  • 3.   自己判断の限界とプロによる鑑定の重要性
    • 3-1. 自己判断は危険:試金石や薬品の使用は避けるべき
    • 3-2. プロが用いるXRF(蛍光X線分析装置)の信頼性
    • 3-3. もっとも安全で確実な方法とは
  • まとめ

1. 金の見分け方の基本:刻印の種類と意味

1-1. 金の純度を示す刻印:「18K」と「750」は同じ意味

貴金属製品の真贋を見分ける上で、もっとも信頼できる情報源は「刻印」です。刻印は、その製品の品位(純度)を証明するために打たれています。

金の純度は、伝統的に24分率で表されます。純金を「24K」(カラット)とし、例えば「18K」であれば、24分の18、すなわち75%が金であることを示します。

一方、国際的には1000分率(パーミル)表記が主流であり、「750」という刻印も「18K」とまったく同じ意味を持ちます。これは、製品全体の75.0%が金であることを示しています。同様に「22K」は「916」または「917」、「14K」は「585」と表記されることが一般的です。

1-2. 注意すべきメッキ製品の刻印:「GP」「GF」とは

金の刻印があるように見えても、注意が必要な表記が存在します。それが「GP」や「GF」といった刻印です。

  • GP (Gold Plated):
    これは電気メッキ処理(Gold Electro Plated の略の場合も)を意味します。真鍮などの下地金属の表面にごく薄い金の膜を付着させたものです。例えば「18KGP」とあれば「18Kの金メッキが施されている」という意味になり、製品全体が18Kでできているわけではありません。
  • GF (Gold Filled):
    これは「金張り」を意味します。GPよりも厚い金の層を、下地金属に高熱と圧力で圧着させる製法です。GPよりは金の層が厚いものの、これもメッキ製品の一種であり、純金製品とは区別されます。

1-3. 日本の信頼の証:造幣局の品位証明(ホールマーク)

日本国内で製造・販売される貴金属製品には、信頼の証として造幣局による品位証明の刻印(ホールマーク)が打たれている場合があります。

これは、日本の国旗(日の丸)と、ひし形の中に純度を示す1000分率の数字(例:純金なら<999>、18Kなら<750>)がデザインされたマークです。

ただし、この造幣局による刻印制度は任意であり、法的な義務ではありません。そのため、この刻印がないからといってただちに偽物と判断することはできません。しかし、ホールマークが存在する場合は、その品位が公的に証明されていると判断でき、非常に信頼性が高いといえます。

2. 刻印がない場合に試す、傷をつけない見分け方

2-1. 磁石を近づけてみる

刻印が見当たらない場合に、家庭で試せるもっとも簡単な方法が磁石を使うことです。

金(Au)そのものは非磁性体であり、磁石に引き寄せられることはありません。もし製品が磁石に強く反応した場合、それは鉄やニッケルなど磁性を持つ別の金属が主体である可能性が非常に高くなります。

ただし、この方法には多くの「例外」が存在するため注意が必要です。

  1. 割金(わりがね)による反応:
    18Kや14Kなどの製品は、強度や色みを調整するためにほかの金属(割金)を混ぜています。この割金に、ごくまれにパラジウムやコバルトなどが使われている場合、製品全体が微弱に磁石に反応することがあります。
  2. メッキ製品の罠:
    金メッキ製品の下地が、銅や真鍮、銀など、金と同様に非磁性体の金属で作られている場合、磁石には反応しません。

したがって、「磁石に反応しない=本物の金」とは断定できず、あくまでも「磁石に強く反応したら偽物の可能性が高い」というスクリーニング(ふるい分け)程度と考えるべきです。

2-2. 手に持った時の重さ(重量感)を確かめる

金は、金属の中でも特に比重(密度)が高い物質です。24K(純金)の比重は約19.32g/cm³にもなり、これは同じ体積の水(約1.0g/cm³)の19倍以上、鉄(約7.87g/cm³)や銀(約10.5g/cm³)の2倍以上の重さです。

刻印がない製品でも手に持った際に、その見た目のサイズ感に反して「ズシリ」と重く感じる場合、本物の金である可能性があります。

しかし、この方法にも限界があります。世の中には金と非常に近い比重を持つタングステン(約19.3g/cm³)などを用いた精巧な偽物も存在します。また、比重は純度によっても異なり(例:18Kは約15~17g/cm³程度)専門家でなければ手の感覚だけで比重の違いを正確に見極めることは困難です。

2-3. 色みや風合いから判断する際の注意点

金は純度によって色みが異なります。24Kは濃い山吹色をしていますが、純度が下がるにつれて割金の影響で色合いが淡くなります。また、意図的に銅を多く配合したピンクゴールド(PG)や、パラジウムやニッケルを配合したホワイトゴールド(WG)など多様なカラーゴールドも存在します。

長年金製品に触れている専門家であれば、色みや風合いからおおよその品位を推測できる場合もありますが、これは非常に主観的な判断基準です。

近年のメッキ技術は非常に高度化しており、色みだけでは本物の金製品と見分けがつかない精巧な偽物も多く出回っています。色みによる判断は、あくまで参考情報の一つに過ぎません。

3.   自己判断の限界とプロによる鑑定の重要性

3-1. 自己判断は危険:試金石や薬品の使用は避けるべき

インターネット上では、試金石(しきんせき)と呼ばれる黒い石に金をこすりつけ、そこに硝酸などの薬品をかけて反応を見る方法が紹介されていることがあります。

これは確かに古くから行われてきた鑑定方法の一つですが、実行するには専門知識と危険な薬品の取り扱いが必要です。何よりも、この方法は対象物を物理的に削り取るため、大切な品物に必ず傷をつけてしまいます。

貴重な資産である可能性のある貴金属を傷つける行為は、その価値を著しく損なうリスクを伴います。家庭での安易な使用は絶対に避けるべきです。

3-2. プロが用いるXRF(蛍光X線分析装置)の信頼性

では、プロの鑑定士はどのようにして品物を傷つけずに真贋を見極めているのでしょうか。その答えが、XRF(蛍光X線分析装置)です。

XRFは、対象物にX線を照射し、そこから発生する「蛍光X線」を分析する専門機器です。物質に含まれる元素は、それぞれ固有の蛍光X線を放出する特性がありこれを検出することで、品物を一切傷つけることなく(非破壊検査)、その品物が「何の元素(金、銀、プラチナ、銅、ニッケルなど)でそれぞれ何パーセント構成されているか」を瞬時に数値化できます。

この方法は、鑑定士の主観や経験則に頼るものではなく、科学的なデータに基づいた客観的な分析が可能です。

3-3. もっとも安全で確実な方法とは

刻印が確認できず、磁石や重さでの判断にも確信が持てない場合、もっとも安全かつ確実な方法は、XRFのような専門機器を備えたプロの鑑定士に査定を依頼することです。

自己判断による誤った鑑定は、品物を傷つけたり、メッキ製品を本物と誤解したりするリスクを伴います。信頼できる買取専門店などでは専門の機器を用いて、お客様の大切な資産の価値を正確に、かつ安全に評価することが可能です。

まとめ

本記事では、ご自身で金を見分けるための安全な手順と、その限界について解説しました。

もっとも信頼性が高く品物を傷つける心配がない方法は「刻印」を確認することです。金の純度を示す刻印だけでなく、メッキを示す刻印の知識があれば多くの場合は大まかな判断が可能です。しかし、精巧に作られた偽物や、刻印がない製品の価値を正確に見抜くことは、ご家庭では極めて困難と言わざるを得ません。

大切な資産の本当の価値を間違いなく知るためには、専門的な知識と機器を持つプロに鑑定を依頼することが、もっとも安全で確実な方法です。この記事が、あなたの正しい判断の一助となれば幸いです。

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