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金の純度の違いとは?24K・18K・10Kの意味と見分け方を解説

アクセサリーや金製品を手に取ったとき、ふと目に留まる「24K」や「18K」といった小さな刻印。「この数字は、一体どういう意味を持っているのだろう?」「純度によって何が変わるのだろうか?」と、深く考えた経験はありませんか?

古代から現代に至るまで、金はその普遍的な輝きで人々を魅了し、富と権力の象徴であり続けてきました。その価値を正確に示す指標が「純度」です。この純度を示す数字が、実はその金の資産価値から色合い、硬度、さらにはアレルギーの起こりやすさまで、あらゆる特性を左右する重要な要素なのです。

この記事では、金の純度の基本的な概念から、24K、18K、10Kといった代表的な純度ごとの詳細な特徴、そしてご自身で純度を見分けるための具体的な方法まで、一歩踏み込んで解説します。この知識は、これからアクセサリーを選ぶ際の確かな指針となり、お手持ちの金製品への理解をより一層深めてくれるでしょう。

目次
  • 1. 金の「純度」とは?基本の知識
    • 1-1. 純度は「金の含有率」のこと
    • 1-2. 「K(カラット)」と「24分率」の関係
    • 1-3. なぜ合金にするのか?
  • 2. 【一覧で比較】金の純度の種類とそれぞれの特徴
    • 2-1. 24K(24金):純度99.99%以上の純金
    • 2-2. 22K(22金):高級感と実用性を両立
    • 2-3. 18K(18金):日本でもっともポピュラーな純度
    • 2-4. 14K(14金):欧米で人気の純度
    • 2-5. 10K(10金):アクセサリーとして人気の理由
  • 3. カラーゴールドと純度の関係
    • 3-1. イエローゴールド(YG)
    • 3-2. ピンクゴールド(PG)
    • 3-3. ホワイトゴールド(WG)
  • 4. 自分でできる!金の純度の見分け方
    • 4-1. 基本は「刻印」を確認する
    • 4-2. 「K18」「18K」「750」刻印の種類と意味
    • 4-3. 刻印がない・読めない場合はプロに相談
  • まとめ

1. 金の「純度」とは?基本の知識

「純度」という言葉の背景にある、金の性質とルールについて見ていきましょう。ここを理解することが、金製品を知る上での第一歩となります。

1-1. 純度は「金の含有率」のこと

金の「純度」とは、非常にシンプルにいうと、その製品の中にどれだけピュアな金(純金)が含まれているかを示す割合のことです。

例えば「金の指輪」といっても、そのすべてが100%の純金でできているわけではありません。多くの場合、強度や色合いを調整するためにほかの金属が混ぜられています。そして、金の含有率が高ければ高いほど、「純度が高い」と評価され、資産としての価値もそれに比例して高くなります。

1-2. 「K(カラット)」と「24分率」の関係

金の純度を表す国際的な単位が「K(カラット)」です。これは、宝石の重さを表す「carat」とは語源が同じですが、意味は異なります。

金の純度計測には「24分率」という基準が用いられます。これは、全体を24として考え、そのうちのいくつが純金であるかを示す方法です。なぜ100ではなく24なのかというと、その起源は古代ローマ時代にまで遡るといわれています。当時は特定の豆(イナゴマメ)が重さの基準であり、純金のコインがその豆24個分の重さだったことに由来するという説が有力です。

  • ・24K = 24/24 = 純度99.9%以上(一般的には99.9%~99.99%)の金を指します。
  • ・18K = 18/24 = 全体の75%が金。残りの25%はほかの金属です。
  • ・10K = 10/24 = 全体の約41.7%が金。半分以上がほかの金属となります。

このように「24が満点」と理解すれば、純度の計算は非常に明快です。

1-3. なぜ合金にするのか?

「もっとも価値が高い純金(24K)で、すべての製品を作ればよいのでは?」という疑問は自然なものです。しかし、純金には実用面で大きな弱点があります。それは、金属としては驚くほど柔らかいという性質です。人の爪でさえ傷がつくといわれるほどデリケートなため、日常的に身に着ける指輪やネックレスなどには適していません。

そこで、銀や銅、パラジウムといったほかの金属、通称「割金(わりがね)」を混ぜ合わせた「合金(ごうきん)」が作られます。割金を加える目的は主に3つあります。

  1. 1.耐久性の向上:硬度を高め、傷や変形から製品を守ります。
  2. 2.加工性の向上:金属の粘りなどを調整し、より複雑で繊細なデザインを可能にします。
  3. 3.色彩の創造:割金の種類と比率を変えることで、イエロー、ピンク、ホワイトといった多彩なカラーゴールドを生み出します。

この合金の技術こそが、金の美しさと実用性を両立させているのです。

2. 【一覧で比較】金の純度の種類とそれぞれの特徴

それでは、純度ごとにどのような個性と魅力があるのかを具体的に見ていきましょう。それぞれの特性を知ることで、用途や目的に合った金製品を選ぶことができます。

2-1. 24K(24金):純度99.99%以上の純金

資産価値の頂点に立つ、絶対的な存在。それが24K、すなわち純金です。化学的に非常に安定しており、空気中や水中では半永久的に輝きを失わないため、その価値は世界共通です。この不変性から、世界情勢が不安定な際には「安全資産」として需要が高まる傾向があります。

主に、資産保全を目的としたインゴット(金の延べ棒)や記念金貨として取引されます。ただし、その極端な柔らかさから、宝飾品として日常的に使用されることはまれです。

2-2. 22K(22金):高級感と実用性を両立

純金に近い、濃く深い山吹色が魅力の22Kは、金の含有率が約91.7%です。純金の荘厳な雰囲気を色濃く残しつつ、割金を加えることで24Kよりは実用的な強度を持たせています。そのため、細かな装飾が施された海外の伝統的な宝飾品や、価値の高いコインジュエリーなどに用いられることがあります。

純金の輝きを最大限に楽しみつつ、最低限の実用性も確保したい場合に選ばれる、玄人好みの純度といえるでしょう。

2-3. 18K(18金):日本でもっともポピュラーな純度

金の含有率75%を誇る18Kは、宝飾品としての品位と実用性のバランスがもっとも優れている純度です。日本の宝飾品市場では主流の存在であり、高級ブランドから一般的なジュエリーまで幅広く採用されています。適度な硬度を持つため加工がしやすく、デザインの自由度が高い点も大きなメリットです。

また、金属アレルギーに関しても、割金にニッケルなどを含まない「ニッケルフリー」の18K製品も多く、選択肢が豊富です。まさに、美しさ、耐久性、資産価値の三拍子がそろった、万能な純度です。

2-4. 14K(14金):欧米で人気の純度

金の含有率が約58.5%の14Kは、18Kよりもさらに硬度が高く、耐久性に優れています。そのため、傷がつきにくく変形しづらいという実用的なメリットがあります。

金の輝きは18Kに比べるとやや穏やかで上品な印象になりますが、その分、日常のどのようなシーンにも気兼ねなく合わせやすいのが特徴です。特に欧米では合理的な選択として非常に人気があり、アンティークジュエリーや万年筆のペン先など、長年の使用に耐えることが求められる製品にも使われてきました。

2-5. 10K(10金):アクセサリーとして人気の理由

金の含有率が約41.7%の10Kは、ファッション性を重視する現代のニーズに応える存在です。金の含有量を抑えているため、価格が手頃になり、若者向けのファッションジュエリーや、デザイン性を楽しむためのアクセサリーに最適です。非常に硬い素材なので、ほかの純度では難しいような極細のデザインや、複雑な造形も実現可能です。色合いも明るく軽やかなトーンで、カジュアルな装いにも自然に溶け込みます。

3. カラーゴールドと純度の関係

割金の配合比率を変えることで、金はまるで絵の具のように多彩な表情を見せます。ここでは代表的なカラーゴールドが、どのような金属のブレンドによって生まれるのかを解説します。

3-1. イエローゴールド(YG)

割金として銀と銅をほぼ同量で配合することで、金本来の華やかな黄色を最大限に引き出したカラーです。まさにゴールドと聞いて多くの人が思い浮かべる、明るく力強い色合いが特徴で、どんな宝石とも相性がよく、時代を問わず愛され続けています。

3-2. ピンクゴールド(PG)

割金に含まれる銅の比率を高めることで、温かみのある赤みを帯びた色合いにしたものです。銅の比率が高いほど赤みが強くなります。肌なじみが非常によく、優しくフェミニンな印象を与えることから、特に日本の女性に絶大な人気を誇ります。銅を多く含むため、ほかのカラーゴールドに比べて硬度が高いのも特徴です。

3-3. ホワイトゴールド(WG)

パラジウムや銀といった白色の金属を割金として使用し、金の黄色みを抑えたクールな色合いの金属です。ただし、割金だけでは完全な銀白色にはならず、わずかにシャンパンのような色みが残ることがあります。そのため、多くのホワイトゴールド製品は、最終仕上げとして表面に「ロジウム」という白金族の金属でコーティングを施し、プラチナのような輝く白さを実現しています。このコーティングは長年の使用で摩耗することがあり、その際は再コーティングというメンテナンスが必要になります。

4. 自分でできる!金の純度の見分け方

お手持ちの金製品の純度を知りたい場合、まずはどこを確認すればいいのでしょうか。基本的な見分け方をご紹介します。

4-1. 基本は「刻印」を確認する

もっとも確実で簡単な方法は、製品に打たれている「刻印」を見つけることです。日本の貴金属製品には、多くの場合、純度を示す刻印が施されています。ただし、造幣局の「検定マーク(ホールマーク)」は任意制度であり、法律で義務付けられているわけではありません。

  • 指輪:内側のリング部分
  • ネックレスやブレスレット:留め具のプレート部分や引き輪
  • ピアス:ポスト(軸)やキャッチ部分

これらの場所を注意深く探してみてください。小さな刻印なので、スマートフォンのカメラで拡大して見ると確認しやすいでしょう。

4-2. 「K18」「18K」「750」刻印の種類と意味

刻印にはいくつかのパターンがあり、それぞれに意味があります。

  • 「K18」などKが前にある
    主に日本国内で製造された製品に見られる刻印で、日本の造幣局による品位証明の刻印と共に打たれていることもあり、信頼性が高いといえます。
  • 「18K」などKが後ろにある(アトK)
    海外製品や、日本の古い製品に見られる表記です。現在の製品では問題ありませんが、ごく一部の古い製品の中には、規定が緩かった時代の名残で表示純度をわずかに下回るケースも存在したといわれています。
  • 「750」のような数字のみ
    これは「千分率(パーミル)」という国際基準の表記で、1000分の750、つまり75%の純金含有率を示します。「18K」とまったく同じ意味であり、海外の高級ブランド製品でよく見られます。
  • 注意すべき刻印
    「K18GP」や「K18GF」といった刻印もあります。「GP」は金メッキ(Gold Plated)、「GF」は金張り(Gold Filled)を意味し、これらは金の合金ではなく表面のみを金で加工した製品ですので、間違えないように注意が必要です。

4-3. 刻印がない・読めない場合はプロに相談

古い製品や海外の一部製品、あるいはデザイン上の理由で刻印がない場合もあります。また、長年の使用で刻印が摩耗して読み取れなくなっているケースも少なくありません。

そのような場合は、無理に自己判断せず、信頼できる宝飾店や専門の買取店に相談するのが最善の方法です。専門店には、比重計やX線分析装置といった専用の機材があり、製品を傷つけることなく、正確な純度を科学的に鑑定することが可能です。

まとめ

金の純度は、その価値や特性を決定づける重要な指標です。24Kを頂点に、18Kや10Kなど、それぞれに異なる魅力と用途があります。本記事で解説した純度の意味や刻印の見分け方を参考に、ご自身の目的に合った金製品を選んでみてください。もしお手持ちの金製品の純度が分からず価値が気になる場合は、ぜひ一度プロの査定をご利用ください。リサイクルキングでは、無料で査定を承っております。

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