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金の延べ棒(インゴット)の重さは何種類?5gから1kgまでの価値と購入前に知りたい基礎知識を解説

金の延べ棒への投資を考えたとき、「どんな重さがあるのだろう?」「重さによって価値はどう変わるの?」といった疑問が浮かぶのではないでしょうか。金の延べ棒には、実は5gの小さなものから1kgを超える大きなものまで、さまざまな重さの種類が存在します。

また、「インゴット」「バー」「地金」など似たような言葉が多く、その違いが分かりにくいと感じる方もいるでしょう。

この記事では、金の延べ棒の重さの種類とそれぞれの価値、インゴットや地金との違いといった基本的な定義から、信頼できる延べ棒の選び方、具体的な購入方法までを網羅的に解説します。

この記事を読めば、あなたの資産計画に合った、最適な金の延べ棒を見つけるための知識が身に付きます。

目次
  • 1. まずは基本から!金延べ棒(インゴット)の定義
    • 1-1. 金の延べ棒(インゴット)とは?
    • 1-2. 「インゴット」「バー」「地金」の違い
    • 1-3. 金の延べ棒が持つ資産価値とは
  • 2. 金の延べ棒の重さと大きさの種類一覧
    • 2-1. 【贈答用・『少額投資』に】小さなサイズ(5g、10g、20g)
    • 2-2. 【本格的な資産形成の「中核」に】一般的なサイズ(50g、100g、200g、300g)
    • 2-3. 【コストを抑えたい方に】大きなサイズ(500g)
    • 2-4. 【大口投資家や法人向け】ラージ・バー(1kg)
  • 3. 重さで変わる金の延べ棒の価値と価格の計算方法
    • 3-1. 金の価格はどう決まる?「金相場」の仕組み
    • 3-2. 延べ棒の価値の計算式:「重さ × 金相場価格」
    • 3-3. 売買時に発生する手数料「スプレッド」とは
    • 3-4. 500g未満の売買で発生する「バーチャージ(手数料)」
  • 4. 資産価値を左右する!信頼できる金の延べ棒の選び方
    • 4-1. 刻印で品質を確認する(ブランド、重量、品位、シリアルナンバー)
    • 4-2. 世界的に信頼される「LBMA」の認定ブランドとは
    • 4-3. 日本国内の公式国際ブランド一覧
  • 5. 金の延べ棒を購入・売却する方法
    • 5-1. どこで買える?主な購入場所とそれぞれの特徴
    • 5-2. 購入する際の流れと必要なもの
    • 5-3. 売却を検討する際のポイントと業者選び
    • 5-4. 購入後の保管方法(自宅保管・保護預かり)
  • まとめ

1. まずは基本から!金延べ棒(インゴット)の定義

金の延べ棒への投資を始める前に、その基本的な定義や言葉の違い、そしてなぜ資産として価値を持つのかを正確に理解しておくことが重要です。

1-1. 金の延べ棒(インゴット)とは?

金の延べ棒とは、高純度の金を精錬し、特定の形状に固めた塊のことです。一般的に、資産として取引される金の延べ棒は、純度が99.99%であり、この品位は「フォーナイン」とも呼ばれます。

製造方法には主に2種類あります。一つは「鋳造」で、溶かした金を鋳型に流し込み、冷却して固める伝統的な方法です。もう一つは「圧延」で、一度成形した金の塊をローラーで圧力をかけて延ばし、打ち抜いて成形する方法です。

圧延で作られた延べ棒は表面が滑らかで光沢が強く、美しい仕上がりが特徴ですが、どちらの製法であっても金の価値そのものに違いはありません。

単なる金の塊ではなく、その品質や重量が保証されており、世界中の市場で資産として認められているという点が大きな特徴です。特定の国の通貨や企業の株式とは異なり、それ自体が価値を持つ「実物資産」として、国際的な金融商品に近い形で取引されています。

1-2. 「インゴット」「バー」「地金」の違い

金の延べ棒について調べ始めると、「インゴット」「バー」「地金」といった言葉を目にしますが、これらの違いは何なのでしょうか。それぞれの言葉のニュアンスを理解しておきましょう。

用語元の言語意味・ニュアンス使われ方の例
インゴット英語鋳塊。鋳型に流し込んで固めた金属の塊全般を指すもっとも広い言葉。金インゴット、プラチナインゴット、アルミニウムインゴット
バー英語棒、棒状のもの。「インゴット」の中でも特に細長い「延べ棒」の形状を指すことが多い。ゴールドバー、チョコレートバー
地金日本語加工される前の金属材料そのもの。インゴットやバーも地金の一種。金地金、プラチナ地金、地金のネックレス

結論として、金投資の世界では、これら3つの言葉はほとんど同じ意味(=金の延べ棒)で使われています。

また、同じ金地金でも「金貨(コイン)」とは区別されます。延べ棒の価値が「金の重量 × 金相場」で決まるのに対し、金貨は地金価値に加えて、発行国の信頼性やデザインの美しさ、発行枚数の少なさによる希少価値などが「プレミアム」として上乗せされることがあります。

1-3. 金の延べ棒が持つ資産価値とは

なぜ金の延べ棒は、世界中の人々から信頼される資産として扱われるのでしょうか。その理由は、金が持つ「安全資産」としての特性にあります。

  • 価値の普遍性
    金は、特定の国や企業の信用力に価値を依存していません。数千年の人類の歴史を通じて、その輝きと希少性から価値あるものとして認められてきました。この歴史的実績が、ほかのどんな資産にもない絶対的な信頼の基盤となっています。

  • インフレヘッジ能力
    インフレとは、物価が上がり、お金の価値が下がることです。預貯金はインフレが進むと実質的に価値が目減りしますが、実物資産である金の価値は通貨価値の下落に強く、インフレ時の資産防衛(ヘッジ)として非常に有効です。

  • 有事の際の強さ
    戦争や紛争、大規模な金融危機といった社会情勢が不安定になると、投資家は株式などのリスク資産から、より安全な金へと資金を移す傾向があります(質への逃避)。そのため、有事の際には金の価格が上昇しやすく、「有事の金」と呼ばれています。

  • 発行体のリスクがない
    株式や債券は、発行元の企業や国が破綻すればその価値が失われるリスク(カウンターパーティーリスク)があります。しかし、金は物理的に存在する「実物資産」であるため、そのような発行体の信用リスクとは無縁です。この点が、デジタルゴールドなど電子的な取引と一線を画す、物理的な金地金を持つことの最大の安心感といえるでしょう。

  • ポートフォリオの分散効果
    金は、株式や債券といった主要な金融資産とは異なる値動きをする傾向があります。これを「相関性が低い」といいます。資産の一部に金を組み込むことで、例えば株価が大きく下落した局面でも、金の価格が上昇または安定することで資産全体の価値の目減りを和らげる効果が期待できます。これがポートフォリオにおける「分散投資」の重要な役割です。

  • 高い換金性(流動性)
    金の市場は世界中に存在し、24時間どこかで取引が行われています。そのため、必要になった際にはいつでも世界中のどこでも、その時々の時価で現地通貨に換金することが可能です。

2. 金の延べ棒の重さと大きさの種類一覧

金の延べ棒には、目的や予算に応じて選べるように、さまざまな重さ(質量)の規格が存在します。ここでは代表的なサイズの種類と、それぞれの特徴、大きさの目安、そして現在の金相場(2025年10月現在の1g=20,000円と仮定)での参考価格を見ていきましょう。

重さ大きさの目安(縦×横×厚さ)参考価格(1g=18,000円の場合)主な用途・特徴
5g20 × 12 × 1.2 mm90,000円贈答用、お試し購入、ペンダントトップ
10g24 × 15 × 1.7 mm180,000円少額投資、コレクション
20g30 × 18 × 2.2 mm360,000円少額投資の本格化
50g40 × 24 × 2.8 mm900,000円資産形成の基本
100g49 × 28 × 4.0 mm1,800,000円もっともポピュラーな投資サイズ
200g56 × 31 × 5.0 mm3,600,000円まとまった投資
300g62 × 34 × 6.0 mm5,400,000円まとまった投資
500g87 × 44 × 7.0 mm9,000,000円バーチャージ無料、コスト重視
1kg115 × 52 × 10.0 mm18,000,000円バーチャージ無料、大口・法人向け

※大きさはブランドにより多少異なります。価格に加えて別途手数料がかかる場合があります。

2-1. 【贈答用・『少額投資』に】小さなサイズ(5g、10g、20g)

5g、10g、20gの延べ棒は、比較的少額から購入できるため、「金投資をまずはお試しで始めてみたい」という方に最適です。その手軽さと価値の確かさから、お子様やお孫さんへの出産祝い、入学・就職祝い、還暦祝いといった人生の節目を祝う特別な贈答品としても大変人気があります。

また、地金商によっては、クレジットカードサイズのケースに薄い金地金を封入した「カード型ゴールド」も提供されており、財布に入れてお守りのように持ち歩けるほか、贈答用としての見栄えもよいことから人気を集めています。

2-2. 【本格的な資産形成の「中核」に】一般的なサイズ(50g、100g、200g、300g)

資産形成を本格的に考える上で中心となるのが、50gや100gといったサイズです。特に100gバーは世界的にもっとも流通量が多く、人気・知名度ともにNo.1といえるでしょう。

このサイズの重要なメリットは「売却時の柔軟性」です。例えば、500万円分の資産として500gのバーを1本持つよりも、100gのバーを5本持つほうが、将来的に100万円だけ必要になった際に1本だけを売却する、といった対応が可能です。

退職金の一部を金で運用する場合など、将来的に少しずつ現金化する可能性があるなら、100gのバーを複数本で保有するほうが賢明な戦略といえます。

2-3. 【コストを抑えたい方に】大きなサイズ(500g)

500gの延べ棒は、まとまった資金で金を購入する際に非常に魅力的な選択肢となります。その最大の理由は、多くの地金商で500g以上のサイズから売買時の「バーチャージ」が無料になるためです。グラムあたりの購入・売却コストをもっとも効率的に抑えることができるため、コストパフォーマンスを重視する投資家に選ばれています。

ただし、このサイズは分割して売却することができません。例えば500g(900万円相当)を保有していて、急に200万円が必要になっても、一部だけを売ることはできず、500gすべてを売却する必要があります。これにより、想定以上の売却益が出てしまい、税金の負担が重くなる可能性も考慮する必要があります。

2-4. 【大口投資家や法人向け】ラージ・バー(1kg)

1kgの延べ棒は「ラージ・バー」とも呼ばれ、国際的な金取引における標準規格の一つです。ニュース映像などで目にする「金の延べ棒」のイメージにもっとも近く、その重厚感と存在感は圧巻です。価格も1,800万円に達し、個人が気軽に購入するサイズではありません。

さらに、豆知識として、ロンドン市場で取引される標準的な金の延べ棒は12.5kg(約400トロイオンス)という巨大なものです。これは中央銀行や金融機関が保管する際の規格であり、一般の個人投資家が目にすることはまずありません。

3. 重さで変わる金の延べ棒の価値と価格の計算方法

金の延べ棒の価値は、日々変動する「金相場」によって決まります。ここでは、その価格決定の仕組みと、ご自身で価値を計算する方法を解説します。

3-1. 金の価格はどう決まる?「金相場」の仕組み

金の価格は、世界の主要な市場(ロンドン、ニューヨーク、香港、チューリッヒなど)で24時間、米ドル建てで取引されています。この国際価格が基本となり、各国の国内価格が決定されます。

日本の国内金価格は、この国際価格(ドル建て)を、その時々の為替レート(ドル/円)で円建てに換算して算出されます。そのため、円安になれば国内金価格は上昇し、円高になれば下落するという、為替変動の影響も強く受けます。国内の金価格は、主要な地金商が、国際相場と為替レートをもとに毎日午前中に公表しており、これがその日の取引の基準となります。

3-2. 延べ棒の価値の計算式:「重さ × 金相場価格」

お手持ちの、あるいは購入したい延べ棒の価値は、公表されている金相場価格を使えば簡単に計算できます。

延べ棒の価値 = 延べ棒の重さ(g) × 1gあたりの金相場価格(円)

  • 計算例(100gの延べ棒を購入する場合)
    • 前提:金の小売価格(税込)が1gあたり18,000円
    • 計算式:100g × 18,000円/g = 1,800,000円

この基本価格に、次に説明する手数料が加味されて、最終的な取引価格となります。

3-3. 売買時に発生する手数料「スプレッド」とは

新聞やニュースで見る金価格は1つですが、実際に取引する際には「小売価格(購入価格)」と「買取価格(売却価格)」の2種類が存在します。この2つの価格の差額を「スプレッド」と呼びます。

例えば、ある日の金価格が以下だったとします。

  • 小売価格(あなたが買う値段):18,000円/g
  • 買取価格(あなたが売る値段):17,850円/g

この場合、スプレッドは「18,000円 - 17,850円 = 150円/g」となります。このスプレッドが、販売業者の利益や在庫管理コストなどを含む、実質的な取引手数料となります。スプレッドの幅は業者によって異なり、企業の規模や販売戦略などが反映されます。

3-4. 500g未満の売買で発生する「バーチャージ(手数料)」

スプレッドとは別に、500g未満の小さなサイズの延べ棒を売買する際にのみ発生する手数料が「バーチャージ」です。

なぜ小さなサイズにだけ手数料がかかるのかというと、金の延べ棒は1kgでも5gでも、一本一本に検定や刻印といった同じ製造工程が必要であり、そのコストは大きく変わらないからです。

そのため、重量の軽い小さな延べ棒は、グラムあたりの製造コストがどうしても割高になってしまいます。その割高なコストを補うために設定されているのがバーチャージです。

4. 資産価値を左右する!信頼できる金の延べ棒の選び方

金の延べ棒は高価な資産だからこそ、その品質と価値が世界中で認められる、信頼できるものを選ぶ必要があります。

4-1. 刻印で品質を確認する(ブランド、重量、品位、シリアルナンバー)

金の延べ棒には、その品質を証明するための重要な情報が刻印されています。これを「ホールマーク」と呼び、いわば延べ棒の”身分証明書”です。

  • ブランド名(商標):
    その延べ棒を製造し、品質を保証するメーカーのロゴマークです。
  • 重量:
    その延べ棒の重さ(100g、1kgなど)が示されています。
  • 品位(純度):
    金の純度を表します。「999.9」や「FINE GOLD」といった刻印は、純度99.99%の純金であることを意味します。
  • シリアルナンバー(製造番号):
    その延べ棒固有の番号です。

購入時に発行される計算書や領収書には、このシリアルナンバーが記載されていることが多く、これは金の「保証書」の役割も果たします。将来の売却時に取得費を証明する重要な書類にもなるため、延べ棒本体と同様に大切に保管しましょう。

4-2. 世界的に信頼される「LBMA」の認定ブランドとは

数あるブランドの中でも、最高の信頼性の証となるのが「LBMA」の認定です。LBMAは、ロンドン貴金属市場協会の略称で、世界の金取引の中心地であるロンドン市場を監督する権威ある組織であり、その透明性と信頼性を維持する役割を担っています。

LBMAは、金の精錬業者の技術力、分析能力、製造工程、そして企業の財務状況や歴史に至るまで、極めて厳格な基準を設けて審査を行っています。この審査をクリアしたごく一部の優良企業だけが「公認溶解業者リスト」に登録されます。

このリストに登録されたブランドが製造した延べ棒は「グッドデリバリーバー」と呼ばれ、その品位と重量は世界中のどこでも通用する「世界標準の品質」として認められます。近年では、紛争地域での不正な資金源となる「紛争鉱物」を排除するための「責任ある金調達」に関するガイダンスもLBMAは定めており、認定ブランドには人権や環境への配慮も求められています。

4-3. 日本国内の公式国際ブランド一覧

日本には、世界に誇る高い技術力でLBMAの認定を受けたブランドが複数存在します。日本国内で金の延べ棒を購入・売却する際は、以下の公式国際ブランドを選ぶともっとも安心です。

  • ・三菱マテリアル
  • ・田中貴金属工業
  • ・住友金属鉱山
  • ・三井金属鉱業
  • ・DOWAホールディングス
  • ・JXTGエネルギー

これらのブランドの刻印がある延べ棒は、品質・価値ともに最高水準にあると考えてよいでしょう。

5. 金の延べ棒を購入・売却する方法

最後に、実際に金の延べ棒を購入したり、売却したりする際の方法や流れ、注意点を解説します。

5-1. どこで買える?主な購入場所とそれぞれの特徴

購入場所メリットデメリットこんな人におすすめ
地金商・貴金属店専門性が高く相談しやすい、現物を見て買える、即時受け取り可能店舗数が限られる、営業時間が決まっている専門家と話しながら安心して買いたい人
銀行普段利用する金融機関の信頼感、安心感が大きい手数料が割高な場合がある、取り扱い量が少ないことがあるとにかく安心・安全を最優先したい人
証券会社オンラインで手軽に購入できる、現物引き出しサービスもある口座開設が必要、対面での相談はしにくいネット取引に慣れている人
オンラインストア24時間注文可能、自宅で完結する利便性信頼できるサイトの見極めが必要、送料がかかる場合がある時間や場所を選ばずに購入したい人

5-2. 購入する際の流れと必要なもの

金の延べ棒の購入は、高額な資産取引であるため、慎重かつ計画的に進める必要があります。ここでは、具体的な購入プロセスを4つのステップに分け、それぞれの段階で知っておくべき詳細と必要なものについて解説します。

ステップ1:情報収集と比較検討

まず行うべきは、徹底した情報収集です。購入したい延べ棒の重さを決めたら、複数の地金商や取扱店のウェブサイトを確認し、その日の「小売価格」を比較しましょう。価格だけでなく、売買価格の差である「スプレッド」や、500g未満のバーにかかる「バーチャージ」の金額もリストアップして比較検討することが重要です。

購入場所についても、それぞれの特徴を理解した上で最終決定します。「専門家のアドバイスを直接聞きながら決めたい」のであれば地金商の実店舗が、「手続きの安心感を最優先したい」なら普段利用している銀行が、「手数料を抑えつつオンラインで手軽に済ませたい」ならネット証券や地金商のオンラインストアが、それぞれ有力な選択肢となるでしょう。

ステップ2:申し込み

購入する地金と場所が決まったら、申し込み手続きに進みます。店頭の場合は、まず本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)を提示し、申込書に氏名、住所、連絡先、購入したい地金の重さなどを記入します。オンラインの場合は、ウェブサイトの指示に従ってフォームに入力し、本人確認書類の画像をアップロードする形式が一般的です。

ステップ3:代金の支払い

申し込みが受理されると、代金の支払いに進みます。支払い方法は現金(店頭)、銀行振込が一般的です。オンライン取引では、オンラインバンキングを利用することもできます。

ここでもっとも注意すべきなのが、支払い期限です。金の価格は常に変動しているため、多くの業者は非常に短い支払い期限を設定しています。この期限を過ぎてしまうと、申し込みがキャンセル扱いとなり、場合によってはキャンセル料や損害金が発生することもあります。

いつでも支払えるように資金を準備しておくことが極めて重要です。銀行振込の場合は、金融機関の営業時間や1日あたりの振込限度額も事前に確認しておきましょう。

ステップ4:金の受け取り

支払いが完了すると、いよいよ金の延べ棒を受け取ります。店頭で購入した場合は、その場で現物を受け取ることができ、目の前で刻印やシリアルナンバー、傷の有無などを自分の目で確認できるという大きなメリットがあります。

オンラインなどで購入し、配送を依頼した場合は、セキュリティが確保された保険付きの専門配送サービス(貴重品輸送)で送られてきます。受け取り時には、配達員に本人確認書類の提示を求められることが一般的です。無事に受け取ったら、すぐに開封して中身が注文どおりかを確認しましょう。

5-3. 売却を検討する際のポイントと業者選び

大切な資産である金の延べ棒を売却する際は、少しでも有利な条件で、かつ安心して取引できる業者を選ぶことが何よりも重要です。ここでは、売却のタイミングから具体的な業者選びのチェックポイントまでを詳しく解説します。

売却タイミングの見極め方

まず、いつ売るかというタイミングが重要です。毎日の金相場をチェックするのは基本ですが、よりよい判断のためには長期的な価格チャートを確認し、現在の価格が歴史的に見てどの水準にあるのかを把握することが役立ちます。

また、価格変動の要因となる経済ニュースにもアンテナを張っておきましょう。例えば、米国の金融政策、為替、世界各地の紛争や金融不安といったニュースは、金価格を動かす大きな要因です。感情に流されず、冷静に市況を分析し、「1gあたり〇〇円になったら売却を検討する」といった自分なりのルールを設けておくのもよい方法です。

信頼できる買取業者の選び方

業者選びは売却の成否を分けるもっとも重要な要素です。以下のチェックポイントを参考に、慎重に選びましょう。

  • 実績と専門性:
    会社の設立年数や金の買取実績が豊富かを確認します。ウェブサイトなどで、貴金属に関する専門知識を持つ査定士が在籍していることを明記している業者は信頼性が高いといえます。
  • 設備と査定プロセス:
    正確な重量を測定できる専門の電子はかりを使用しているか、また査定は必ず顧客の目の前で行ってくれるかを確認します。奥に持ち込んで査定するような業者は避けるのが賢明です。
  • 接客と説明の丁寧さ:
    査定額の根拠(当日の買取価格、重量、手数料の内訳など)を明確に、かつ丁寧に説明してくれるかどうかも大切なポイントです。質問に対して誠実に答えてくれる業者を選びましょう。
  • 口コミと評判:
    インターネット上の第三者のレビューサイトやSNSでの評判も参考に、極端に悪い評価が多くないかなどを確認します。

5-4. 購入後の保管方法(自宅保管・保護預かり)

  • 自宅保管
    • メリット:
      いつでも資産が手元にあるという安心感。保管料などのランニングコストがかからない。
    • デメリット:
      盗難、火災、地震、水害などの災害による紛失リスクをすべて自分で負う必要がある。
    • 対策:
      セキュリティ性能の高い耐火・防盗仕様の家庭用金庫で保管することが推奨されます。また、一般的な火災保険や家財保険では、金地金は補償対象外、あるいは補償上限額が低く設定されていることが多いので注意が必要です。

  • 保護預かり(貸金庫など)
    • メリット:
      銀行や地金商が提供するサービスで、最高レベルのセキュリティ環境で保管されるため、紛失・盗難のリスクがほぼない。
    • デメリット:
      年間の保管料がかかる。引き出す際に手続きが必要で、すぐに手元に用意できない。
    • 注意点:
      保護預かりには、自分の現物そのものを預かる「特定保管」と、所有権が業者に移り同種同量の返還を約束する「消費寄託」があります。万が一の倒産リスクを考慮すると、所有権が自分にある「特定保管」のほうがより安心感が高いといえます。

まとめ

金の延べ棒は5gから1kgまでさまざまな重さがあり、それぞれに特徴と価値があります。購入の際は、重さだけでなくLBMA認定ブランドの刻印を確認することが、資産価値を保証する上で非常に重要です。

本記事で解説した種類や価値の計算方法、購入・売却のポイントを参考に、ご自身の資産計画に最適な金の延べ棒を選びましょう。金の購入や売却に関してご不明な点がございましたら、専門知識豊富なリサイクルキングへお気軽にご相談ください。

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