店舗で「査定・買取」
全世界に直営店
90店舗以上展開
「プラチナの価値は今後なくなる」「金より安くなってしまった」といった情報を目にし、ご自宅にあるプラチナジュエリーや資産の将来性に不安を感じていませんか?
かつては金よりも高価だったプラチナの価格が変動し、不安になる気持ちはよく分かります。しかし、結論からいえばプラチナの価値が完全にゼロになることは考えにくいです。プラチナは、宝飾品としてだけでなく私たちの生活に欠かせない多様な分野で活躍する「実物資産」だからです。
この記事では、なぜ「価値がなくなる」といううわさが出るのか、その背景と価格変動のメカニズムを徹底解説します。さらに、金(ゴールド)との価値が逆転した理由、今後の価格予想、そしてご自宅に眠るプラチナの価値を最大限に生かす「賢い選択肢」まで、専門的な視点でご紹介します。
最後まで読めば、プラチナの正しい価値を理解し不安を解消できるはずです。
1. 「プラチナの価値がなくなる」は本当?価格変動の真相

プラチナの価値が「なくなる」とささやかれる背景には、金(ゴールド)との価格差があります。まずはその真相と、プラチナの価格がどのように決まるのかを解説します。
1-1. 結論:価値がゼロにならない理由と「金との価値逆転」の真相
プラチナは、地球上で採掘できる総量が限られている非常に希少な「実物資産」です。株券や債券とは異なり、プラチナそのものに価値があるため、その価値が完全に失われる(ゼロになる)ことは現実的に考えられません。
しかし、プラチナの価格が金(ゴールド)を下回る「価値の逆転現象」が起きているのは事実です。この最大の理由は、金とプラチナの「主な用途の違い」にあります。
- 金(ゴールド):
需要の多くが「投資」や「宝飾品」です。世界情勢が不安定になると、「安全資産」として買われるため価格が上昇しやすい性質があります。 - プラチナ(白金):
需要の構成が金と大きく異なります。WPIC(ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル)の分析によれば、需要は主に「自動車産業用」「工業用(自動車以外)」「宝飾用」「投資用」の4分野で構成されます
近年、景気の停滞懸念やディーゼル車需要の減少が価格に影響しましたが、同時にパラジウムの代替需要が急増しており、市場全体では供給不足の状態が続いています。一方で、金は世界的なインフレや地政学リスクの高まりから投資需要が急増し、価格が高騰しました。このため、希少性ではプラチナが上回るにもかかわらず、金より安くなる逆転現象が起きています。
1-2. プラチナ価格を左右する4つの主要な変動要因
プラチナの価格は、主に工業需要と供給のバランスで決まります。特に以下の4つの要因が価格に大きく影響します。
- 自動車産業の動向
プラチナ需要の大きな柱は、自動車の排ガス浄化「触媒」です。近年は、高騰したパラジウム(ガソリン車触媒)の「代替」としてプラチナが再採用される動きと、電気自動車(BEV)普及による「触媒需要そのものの減少」が複雑に影響し合っています。 - 南アフリカの情勢
プラチナの産出は極端に偏っており、全世界の約7割を南アフリカ共和国が占めています。そのため、同国の電力不足やストライキといった供給リスクが起こると、価格が上昇しやすくなります。 - 主要消費国の景気
プラチナを工業用として多く消費するのは、中国、北米、欧州、日本です。これらの国の景気がよく、自動車やハイテク製品の生産が活発になれば、プラチナの需要が増えて価格は上昇します。 - 金融政策(金利)
プラチナは金と同様に「利息を生まない資産」です。そのため、米国などが利上げを行うと、利息がつく「ドル」の魅力が高まり、相対的にプラチナは売られやすくなります。
1-3. 今後の価値予想(FCV・水素社会・宝飾品)
短期的な視点では、「価値がなくなる」と危機感をあおる表現も目にすることがありますが、長期的な視点では、今後プラチナには新たな需要の柱が期待されています。
- 短期的な視点:自動車触媒需要の複雑化
前述のとおり、パラジウムからの代替需要が価格を下支えする一方、BEV(電気自動車)の普及が加速しており、自動車触媒としてのプラチナ需要全体が減少するリスクも抱えています。
- 長期的な視点:FCV(燃料電池自動車)・水素社会での不可欠な役割
プラチナの将来性を語る上でもっとも重要なのが、脱炭素社会の切り札とされる「水素エネルギー」です。- 燃料電池自動車(FCV):水素と酸素を化学反応させて電気を生み出すFCVには、その反応を促す触媒としてプラチナが主要な材料とされています。
- 水素インフラ:水素を「作る」装置(特にPEM型水電解装置など)にも、従来プラチナ触媒が重要な役割を果たしています。※一部では代替触媒の研究も進んでいますが、現時点ではプラチナが依然として主要な材料とされています。
このように、プラチナは「脱炭素社会」を実現するためのキーマテリアルとして、長期的にその重要性が高まると予想されています。
2. 不安を解消するプラチナ資産の賢い「生かし方」
プラチナの価値や将来性を踏まえ、今ご自宅にあるプラチナ製品をどう「生かす」のが賢明でしょうか。2つの選択肢と、売却を選んだ場合の重要な知識を解説します。
2-1. 選択肢:「長期保有」か「売却」か
どちらが正解かは、ご自身の目的によって異なります。それぞれのポイントを理解し、判断することが重要です。
- 選択肢①:将来の価値上昇に期待して「長期保有」する
- FCVや水素社会の実現により、将来的にプラチナ価格が現在の水準より大きく上昇する可能性に期待できます。しかし、価格変動のリスク(景気後退やBEV化による需要減など)を引き続き負うことになります。「いつが最高値か」を見極め続ける必要があり、精神的な負担になる可能性もあります。
- FCVや水素社会の実現により、将来的にプラチナ価格が現在の水準より大きく上昇する可能性に期待できます。しかし、価格変動のリスク(景気後退やBEV化による需要減など)を引き続き負うことになります。「いつが最高値か」を見極め続ける必要があり、精神的な負担になる可能性もあります。
- 選択肢②:現在の価値で「売却」する
- 将来の価格変動リスクを回避し、現在の価格で確実に利益を確定できます。また、不要なジュエリーを整理することで、新たな資金(買い替え費用や生活費など)を得ることができます。
2-2. 資源を循環させる「都会の金山」という視点
もし「売却」を選ぶ場合、それは単なる「処分」ではありません。
新たに金やプラチナを鉱山から採掘するには、膨大なエネルギーと環境負荷がかかります。一方、すでにある製品をリサイクルすることは、環境負荷なく資源を循環させる、非常に意義のある「社会貢献」です。
ご自宅のプラチナをリサイクルに出すことは、地球の限りある資源を未来につなぐ、賢明なアクションといえるでしょう。
2-3. 売却前に必須の重要知識(法律・税金)
安全に、納得して売却するために、法律と税金の2つの必須知識を押さえておきましょう。
- 重要知識①:本人確認(古物営業法)
「古物営業法」や「犯罪収益移転防止法」によって、プラチナの売却時には基本的に本人確認が必要になります。リサイクルキングでは、この法令を遵守し「安心・安全な取引」を徹底するため、お取引金額に関わらず、すべてのお客様に本人確認書類のご提示をお願いしております。 - 重要知識②:売却益にかかる税金
個人の場合、プラチナを売却して得た利益(売却益)は「譲渡所得」として扱われ、年間で50万円の特別控除枠があります。ほかの譲渡所得と合算し、利益が年間50万円を超えなければ、原則として確定申告は不要です。
ただし、プラチナの売却では「売る品目」によって税務上の扱いが異なるため、注意が必要です。- 宝飾品(指輪、ネックレスなど)の場合:
「生活用動産」とみなされます。この場合、1点の売却額が30万円以下であれば、売却益がいくら出ても課税対象にはなりません(上記50万円の控除枠とは別枠で非課税扱い)。ただし、30万円を超えるものは課税対象となり、地金と同様の計算が必要です。
- 地金(インゴット、コイン)の場合:
「生活用動産」とはみなされず、売却益はそのまま譲渡所得の対象となります。売却益が年間50万円の特別控除枠を超えた場合は、確定申告が必要になる可能性があります。
- 宝飾品(指輪、ネックレスなど)の場合:
3. 信頼できるプラチナ売却ガイド

プラチナの価値を正しく評価してもらうには、信頼できる専門店選びが不可欠です。売却で失敗しないためのコツと、便利な買取方法をご紹介します。
3-1. 高く売るコツと信頼できる専門店の見極め方
大切なプラチナを少しでも高く、そして安心して売るためには、以下のポイントをチェックしましょう。
- 高く売る5つのポイント
- 相場を把握する:
売却する日のプラチナ相場を事前に確認しましょう。
- 相場を把握する:
- 付属品をそろえる:
ダイヤモンドの場合は「鑑定書」、色石の場合は「鑑別書」、ブランドの箱や保証書があれば、査定額にプラスの影響を与える可能性があります。
- 付属品をそろえる:
- きれいな状態にする:
柔らかい布で軽く拭き、汚れを落としておくだけでも印象がよくなります。
- きれいな状態にする:
- デザインや宝石の価値も見る店を選ぶ:
プラチナの「重さ」だけでなく、ジュエリーとしての「デザイン性」や「宝石の価値」も個別に評価してくれる専門店を選びましょう。
- 安全な取引プロセス:
依頼のない訪問購入や強引な勧誘を行わない店を選ぶことが大前提です。
- デザインや宝石の価値も見る店を選ぶ:
- 信頼できる専門店の見極め方
- 専門知識と透明性:
目の前で査定・計量し、その査定額に至った理由を丁寧に説明してくれる。
- 専門知識と透明性:
- AACD加盟店など:
「日本流通自主管理協会(AACD)」などに加盟し、不正品や偽造品の排除を徹底している。
- 「訳あり品」への対応:
壊れたアクセサリーや片方だけのピアスなど、他店で断られがちな「訳あり品」も「素材(資源)」としてしっかり査定・買取してくれる。
- AACD加盟店など:
3-2. 選べる4つの便利な買取方法(店頭・宅配・出張・LINE)
専門店の多くは、お客様のライフスタイルに合わせた買取方法を提供しています。
- 店頭買取:
専門家と対面で相談しながら、その場で査定・現金化できます。 - 宅配買取:
自宅から無料の宅配キットで送るだけで査定が完了し、非対面で完結します。 - 出張買取:
専門の査定士が自宅を訪問します。品物が大量にある場合や高額品に適しています。 - LINE査定:
スマートフォンの写真で、おおよその査定額を事前に知ることができます。
まとめ
今回は、「プラチナの価値がなくなる」という不安の真相について、価格変動の要因から今後の見通しまで詳しく解説しました。
プラチナは、金とは異なる特性を持ちますが、その希少性、自動車触媒や水素社会(FCV)における不可欠な役割から、価値が完全になくなることは考えられません。
とはいえ、ご自宅に眠らせたままでは、今後の価格変動に不安を感じ続けてしまうかもしれません。
もしご自宅に使っていないプラチナ製品があるなら、それを貴重な資源として価値が明確なうちに「リサイクル」に出すことも賢明な選択です。その際は、売却益に関する税金の知識や、本人確認書類の準備も忘れないようにしましょう。
「リサイクルキング」では、お客様の大切なプラチナ製品の価値を専門の査定士が一点一点丁寧に見極めます。店頭でのご相談はもちろん、宅配買取やLINE査定も承っておりますので、まずはお気軽にご相談ください。
コラム一覧はこちら









