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「18Kってよく聞くけど、実際どれくらいの価値があるの?」
そんな疑問を持つ方は少なくありません。アクセサリーやジュエリーの刻印に見られる「18K」は、金の純度を示す重要な表記であり、その価値や見分け方、さらには買取価格まで知っておくことで、思わぬ損を防ぐことができます。
本記事では「18K」の意味から、純金との違い、カラーゴールドの種類、2025年時点での買取相場までを網羅的に解説。「手元のアクセサリーがいくらになるのか知りたい」「18Kと24Kの違いが分からない」という方に向けて、初心者でも分かりやすいよう構成しています。最後には、賢く高く売るためのポイントも紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
1. 18Kとは?基本知識と意味

金のジュエリーやアクセサリーに必ずといっていいほど登場する「18K」という表記。これは単なる素材名ではなく、その製品に含まれる金の純度を示す重要な情報です。まずはこの「18K」が何を意味するのか、その基本から見ていきましょう。
1-1. 18Kの「K」とは何を意味する?
「18K」の「K」は、カラット(Karat)を意味します。宝石の重さを表す「カラット(Carat)」とは異なる単位で、金の純度(割合)を示すものです。
金の純度は、24分率で表され、もっとも純粋な金を「24K」と定義しています。これは、全体を24と捉えたときに、そのうちの何が金であるかを示すものです。例えば、純粋な金100%であれば24K、そのうちの半分が金であれば12Kとなります。
したがって、「18K」は、24分の18が金であることを意味し、残りの6(24-18)はほかの金属が占めていることになります。この24分率という表記方法は、古くから金の取引で使われてきた伝統的なものであり、世界共通の基準として広く認識されています。
1-2. 18Kは金の純度はいくら?
「18K」の24分の18が金であるということは、パーセンテージに換算すると75%になります。つまり、18Kのアクセサリーは、全体の75%が金で、残りの25%はほかの金属が混ざっていることになります。
このほかの金属は「割金(わりがね)」と呼ばれ、銀、銅、パラジウム、ニッケルなどが主に使われます。純金は非常に柔らかく傷つきやすいため、この割金によってアクセサリーとしての十分な耐久性を持たせているのです。また、割金の配合を変えることで、後述するさまざまなカラーゴールドを生み出すことができます。この合金化の技術は、ジュエリーの多様なデザインを可能にし、私たちの生活を豊かにする上で欠かせないものです。
1-3. 24k・14kとの違いは?
金製品には18Kのほかにも、24Kや14Kといった表記がよく見られます。
24K:ほぼ純金(純度99.9%以上)です。日本では「純金」として取引されており、資産価値がもっとも高い一方で、非常に柔らかく、ジュエリーとして日常的に身に着けるには不向きな場合があります。傷がつきやすく、変形しやすいという特性から、主に投資目的のインゴット(金塊)や、記念品、美術品などに用いられることが多いです。
14K:金の純度が58.5%です。18Kに比べて金の割合が少ないため、価格が抑えられます。また、硬度が高く、耐久性に優れているのが特徴です。そのため、スポーツ選手が身に着けるペンダントトップや、日常使いの頻度が高いリングなど、より高い強度を求められる製品に用いられることがあります。
このように、18Kは純金と14Kのちょうど中間に位置し、金の美しい輝きと、アクセサリーとして十分な強度を両立できるバランスの取れた素材として、世界中で広く愛用されています。そのバランスのよさから、婚約指輪や結婚指輪など、一生もののジュエリーの素材としても非常に人気が高いです。
2. 18Kの刻印と見分け方

「18K」のジュエリーを見分けるには、まず刻印を確認することがもっとも確実な方法です。しかし、中には刻印がない、あるいは偽物の刻印がされているケースもあります。ここでは、正規の刻印例と、刻印がない場合の見分け方について解説します。
2-1. 正規品の刻印例とは?
日本で流通している金製品の場合、18Kを示す刻印にはいくつかのパターンがあります。
- ●K18:日本の造幣局が定めた正式な表記方法で、日本の製品によく見られます。この表記は、純度を保証する信頼性の高いものです。
- ●18K:海外製品に多く見られる表記です。
- ●750:主にイタリアなどヨーロッパの製品に多く見られる刻印で、純度を千分率で表したものです。つまり、1000分の750が金であることを意味し、これも18Kと同じ純度です。
このほかにも、注意すべき刻印として、「18KGF」(金張り)や「18KRGP」(金メッキ)といったものがあります。これらは表面に薄く金がコーティングされているだけで、中身は金ではないため、買取価格は非常に落ちます。刻印の真偽を見極めることも大切です。
また、海外製品の中には、「18KP」のように、一見18Kに見えても金メッキであることを示す表記もあるため、注意が必要です。
刻印が打たれる位置は、指輪の内側、ネックレスやブレスレットの留め具、ピアスのポスト部分などが一般的です。刻印が読みづらい場合は、ルーペなどを使って確認してみましょう。
2-2. 刻印がない場合の見分け方
刻印がない場合でも、いくつかの方法で金かどうかを判別することができます。
- ●磁石を近づける:金は磁石に反応しません。磁石を近づけてみて、反応があれば、それは金ではない可能性が高いです。
ただし、ほかの金属が混ざっている合金である場合は、わずかに反応することがあるため、これだけで断定はできません。
- ●試金石と試金棒:もっとも確実な方法の一つに、試金石と試金棒を使った方法があります。試金石と呼ばれる黒い石に製品をこすりつけ、その痕跡に純金との比較試薬(硝酸など)を垂らし、金の純度を判定します。この方法は、専門の鑑定士や熟練した職人によって行われることが多く、製品を傷つける可能性があるため、素人が行うのは避けるべきです。
- ●比重計:水と空気中での製品の重さを比較することで、その比重を割り出し、金の純度を特定する方法です。金の比重はほかの金属と大きく異なるため、この方法も非常に有効です。これは専門的な知識と道具が必要となるため、貴金属店や買取店で調べてもらうのが一番確実です。
- ●専門の鑑定士に見てもらう:刻印がない、あるいは怪しいと感じた場合は、専門の鑑定士がいる店舗で査定してもらうことが、正確な価値を知るための最善策です。プロの鑑定士は、比重計やX線分析装置などの専門機器を駆使して、瞬時に正確な純度を判定できます。また、偽物や金メッキ製品であることも見抜いてくれます。
3. 18Kが選ばれる理由とは?

数ある金の純度の中で、なぜ18Kは多くの人々に選ばれ、愛用されているのでしょうか? そこには、純金にはない、18Kならではの魅力があります。
3-1. 純金よりも強度に優れている
純金(24K)は、非常に柔らかく、日常生活で身に着けているだけでも傷がついたり、変形したりしやすいというデメリットがあります。純金のビッカーズ硬度は約25HVと非常に低く、これは純粋な鉛と同じくらいの柔らかさです。そのため、指輪やネックレスなど、体に触れる機会の多いアクセサリーとして使用するには不向きです。
これに対し、18Kは銀や銅といったほかの金属を混ぜることで、純金の約3倍の硬度を持つといわれています。これにより、ジュエリーとして日常的に使用しても、傷がつきにくく、変形しにくいという実用的なメリットが生まれます。例えば、指輪やブレスレットは常に外部からの衝撃にさらされやすいですが、18Kであればその耐久性から安心して身に着けることができます。また、ダイヤモンドなどの宝石を留める指輪やネックレスの爪も、18Kであればしっかりと石を支えることができ、石が外れるリスクを減らせます。
さらに、耐食性にも優れています。純金と同様にサビにくく、変色しにくい性質を持つため、お手入れしやすいです。この実用性の高さが、18Kが日常使いのジュエリーとして広く普及している最大の理由です。
3-2. 美しい色みと加工のしやすさ
18Kのもう一つの大きな魅力は、多様な色み(カラーゴールド)と、加工のしやすさです。
割金の種類と配合の割合を変えることで、後述するイエローゴールド、ピンクゴールド、ホワイトゴールドなど、さまざまなカラーバリエーションを生み出すことができます。これにより、デザインの幅が格段に広がり、個々の好みに合わせたジュエリーを選ぶことが可能になります。純金は単一の色みしか持ちませんが、18Kはファッションや肌の色、ほかのジュエリーとの組み合わせに応じて、色を選ぶ楽しさを提供してくれます。
また、ある程度の硬度がありながらも、純金に近いしなやかさを保っているため、複雑な加工や繊細なデザインを施しやすく、デザイナーの創造性を最大限に引き出すことができる素材なのです。例えば、透かし彫りやミル打ち、細やかなチェーンなど、高度な技術を要するデザインも18Kであれば実現可能です。この加工性の高さが、多様なデザインの18Kジュエリーが市場にあふれている理由です。
4. 18Kのカラーゴールドの種類

18Kの大きな魅力の一つであるカラーゴールド。割金の配合を変えることで、まったく異なる表情を持つジュエリーが生まれます。ここでは、代表的なカラーゴールドの種類とその特徴について見ていきましょう。
4-1. ピンクゴールド・イエローゴールド・ホワイトゴールド
- ●ピンクゴールド(PG)
- 配合:金75%+銅+銀
- 特徴:銅の割合を多くすることで、赤みがかった温かみのある色合いになります。日本人の肌色になじみやすく、かわいらしい印象を与えます。特に近年、若い女性を中心に人気が高まっており、エンゲージリングやマリッジリングの素材としても選ばれることが増えています。
- ●イエローゴールド(YG)
- 配合:金75%+銀+銅
- 特徴:金の輝きを最大限に引き出した、もっともスタンダードなカラーです。ゴージャスで華やかな雰囲気があり、どんなスタイルにも合わせやすいのが特徴です。イエローゴールドは、金本来の美しさを楽しむことができ、時代や流行に左右されない普遍的な価値を持っています。
- ●ホワイトゴールド(WG)
- 配合:金75%+パラジウム
- 特徴:金にパラジウムを混ぜることで、白っぽい色合いになります。さらに、プラチナのような白い輝きを放つために、ロジウムコーティングを施すのが一般的です。クールで上品な印象があり、ダイヤモンドとの相性も抜群です。ロジウムコーティングは使用していくうちに剥がれることがありますが、再コーティングすることで輝きを取り戻すことができます。
このほかにも、緑色の「グリーンゴールド」や、黒い「ブラックゴールド」なども存在しますが、一般的に流通しているのは上記の3種類が主流です。
4-2. 色みの違いは配合金属による
このように、18Kのカラーバリエーションは、割金の種類と配合比率によって決まります。
例えば、ピンクゴールドの赤みは銅の割合が多く、ホワイトゴールドの白い輝きはパラジウムの配合とロジウムコーティングによるものです。
これらの技術によって、金本来の価値を保ちつつ、ファッションや好みに応じて選べる多様なデザインが生み出されています。また、これらのカラーゴールドは、それぞれ異なる雰囲気を持つため、複数のカラーを重ね付けすることで、より個性的なスタイルを楽しむことも可能です。
5. 18Kの買取価格と相場

手元にある18Kのジュエリーやアクセサリーを売却したいと思ったとき、もっとも気になるのがその価格ではないでしょうか。ここでは、2025年時点での18Kの買取相場と、価格の計算方法、そして注意すべきポイントについて解説します。
5-1. 2025年8月現在の相場価格
2025年8月現在、18Kの金相場は、1gあたり12,000~14,000円程度で推移しています(※参考相場https://nanboya.com/gold-kaitori/18kin/18kin-souba/)。
金の相場は日々変動するため、売却を検討している場合は、各社のホームページなどで最新の価格を確認することが大切です。また、この相場はあくまで「地金」としての価格であり、ジュエリーとして買い取られる際には、デザイン性やブランド価値が上乗せされる場合もあります。
5-2. 買取価格の計算方法とは?
18Kの買取価格は、以下の計算式で決まります。
買取価格 = 当日の18K相場価格 × 製品のグラム数 × 買取率
例えば、18Kのネックレスが10gあり、その日の18Kの相場価格が13,000円、買取率が95%だった場合、
13,000円 × 10g × 0.95 = 123,500円
が買取価格となります。
この買取率は、店舗によって異なります。これは、手数料や査定料、人件費、そしてその店舗の利益などが影響するためです。例えば、手数料がグラムあたり数百円かかる店舗もあれば、買取率が90%に設定されている店舗もあります。
5-3. 店舗ごとの価格差にも注意
買取率は店舗によって異なります。これは、手数料や査定料、人件費、そしてその店舗の利益などが影響するためです。
特に、
- ●手数料が引かれるケース
- ●買取率が低く設定されているケース
- ●査定料やキャンセル料が発生するケース
などがあります。
少しでも高く売るためには、複数の買取店で査定を依頼し、価格を比較することが非常に重要です。また、貴金属の買取を専門に行う店舗や、大手チェーン店であれば、透明性の高い取引が期待できます。インターネットで口コミや評判を調べることも、信頼できる店舗を見つける上で役立ちます。
まとめ
18Kは、純金よりも実用性に優れ、幅広いデザインやカラー展開が可能な人気の素材です。
本記事では18Kの意味や見分け方から、買取価格の計算方法、2025年の相場までを解説しました。
手元にあるジュエリーの価値を正しく把握し、損をしない買取を行うためにも、ぜひ本記事の内容を参考にしてみてください。
今後の価格推移にも注目しつつ、賢く活用していきましょう。
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