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高級時計は、単なる時間を知る道具ではなく、ステータスシンボルや資産、自分へのご褒美として特別な価値を持つアイテムです。「せっかく購入するなら後悔したくない」「売却するときに大きく損をしたくない」と考えるのは当然のことでしょう。
インターネットで「買ってはいけない 高級時計」と検索すると、特定のブランド名が挙げられていることもありますが、本当にそうなのでしょうか。
実は「買ってはいけない」といわれる時計には、資産価値やメンテナンスコスト、デザインなど、いくつかの共通した「後悔しやすい特徴」が存在します。
この記事では、高級時計の購入を検討している方、そして将来的な売却を考えている方、双方の視点から、「買ってはいけない」といわれる時計の特徴と、後悔しないための賢い選び方を徹底解説します。
「買ってはいけない高級時計」の特徴と資産価値の高いモデル
高級時計の購入で後悔する最大の要因は、「価値」に関する認識のズレです。特に「売却時の価値(リセールバリュー)」と「維持するための価値(メンテナンスコスト)」は、購入前に知っておくべき重要な判断基準です。
後悔につながる「買ってはいけない」時計の6つの特徴
「買ってはいけない」といわれる時計には、ブランド名そのものよりも、以下のような共通の特徴があります。
1. リセールバリュー(再販価値)が著しく低い
高級時計を資産として捉える場合、購入価格に対して売却価格が極端に下がるモデルは「買ってはいけない」といわれがちです。リセールバリューは、ブランドの知名度、市場での需要、流通量によって決まります。
2. 高額な維持費(メンテナンスコスト)がかかる
機械式時計は、定期的な「オーバーホール(分解掃除)」が不可欠です。一般的に3~5年に一度が目安とされ、この費用がブランドやモデルによって数万円~数十万円と大きく異なります。特に複雑な機構を搭載したモデルは維持費が高額になるため、購入後の長期的なコストも考慮する必要があります。
ただし、オメガの「コーアクシャル」ムーブメントに代表されるように、ムーブメントの技術革新によってメーカーが公表するオーバーホール間隔が、従来の3~5年よりも長期化しているモデルも存在します。具体的な推奨期間はブランドやモデルによって異なるため、購入前に確認することが重要です。
3. 「並行差別」が存在する
「並行輸入品」(正規代理店以外から輸入された商品)に対して、過去に一部のブランドで、正規店での修理・メンテナンスの料金体系を正規購入品と異なる設定にしていたケースがありました。これを俗に「並行差別」と呼びます。
現在では多くのブランドで解消が進んでいますが、一部ブランドでは依然として制限があります。購入時の価格は安くても、将来的なメンテナンスコストで差が出る可能性がないか、購入前に検討しているブランドの最新のアフターサービスポリシーを確認しておくとより安心です。
4. 個性的すぎるデザイン
奇抜なデザインや、流行を強く反映したモデルは、購入直後は満足度が高くても、数年後に飽きてしまったり、流行遅れになったりするリスクがあります。市場での需要が限定されるため、リセールバリューも低くなりがちです。
5. モデルチェンジや新作の頻度が高すぎる
頻繁にモデルチェンジが行われるブランドは、旧モデルの価値が下がりやすくなる傾向があります。
6. クォーツ式(電池式)モデル
クォーツ式時計は、精度が高くメンテナンスも容易ですが、「資産価値」という観点では機械式時計に劣るのが一般的です。中古市場では職人の技術が詰まった機械式ムーブメントが高く評価されます。また、クォーツ式は電子部品の製造中止により将来的に修理不能となるリスクがあるため、長期的な資産価値としては評価されにくい傾向があります。ただし、カルティエの一部モデルなど、デザインやブランド価値で評価される例外もあります。
資産価値が落ちにくいブランドの共通点
一方で、購入後も価値が下がりにくい、あるいは上昇さえ期待できる高級時計ブランドも存在します。これらのブランドには、「圧倒的なブランド力と歴史」「需要が供給を上回る希少性」「流行に左右されない普遍的なデザイン」「高い技術力と耐久性」「充実したアフターサービス」といった共通点があります。
代表例:ロレックスと世界三大時計
資産価値の高い時計の筆頭格は、疑いようもなくロレックスです。特に「デイトナ」や「サブマリーナ」「GMTマスターII」などのプロフェッショナルモデル(スポーツモデル)は、正規店での入手が極めて困難であり、中古市場では定価を大幅に上回る価格(プレミアム価格)で取引されています。資産価値の面でも別格の存在です。
さらに上を目指すならば、「世界三大時計」と呼ばれるパテック・フィリップ、オーデマ・ピゲ、ヴァシュロン・コンスタンタンが挙げられます。パテック・フィリップの「ノーチラス」や、オーデマ・ピゲの「ロイヤルオーク」は、ロレックス以上に圧倒的な需要と希少性を誇り、高い資産価値を持っています。
代表例:オメガとグランドセイコー
「ロレックスや三大時計は高すぎるが、資産価値も重視したい」という方に人気なのはオメガとグランドセイコーです。
オメガは、ロレックスに次ぐ高い知名度を持ち、「スピードマスター」や「シーマスター」といったアイコンモデルは世界中で人気です。中古市場でも非常に活発に取引されていますが、人気ブランドゆえに市場への流通量も豊富なため、リセールバリューはモデルによる差が大きい傾向があります。ロレックスの一部モデルのように定価を超えるプレミア価格がつくケースはまれであり、資産価値に過度な期待をせず、純粋に時計としての魅力とステータス性で選ぶべきブランドといえます。
グランドセイコーは、日本の技術力の結晶ともいえるブランドです。「スプリングドライブ」に代表される独自の機構や、職人技による美しい仕上げが近年世界的に高く評価されています。その評価の高まりとともに中古市場での注目度も高まっていますが、資産価値という観点では、スイスのトップブランドと比較すると売却時の価格下落幅はまだ大きい傾向があり、投資先としてよりも、その卓越した品質を長く愛用する実用時計として高く評価されています。
【買う側】の視点:後悔しない高級時計の賢い選び方と信頼できる購入先

購入時に後悔しないためには、単に「買ってはいけない特徴」を避けるだけでなく、自分なりの基準を持って賢く選ぶことが重要です。
後悔しないための5つの選び方
1. 資産価値(リセール)をどれだけ重視するか決める
「将来的に売却する可能性は一切ない」のか、「いつかは売却して次のモデルの足しにしたい」のかで、選ぶべき時計は変わります。資産価値を重視するなら、ロレックスなどの定番モデルが有力候補となります。
2. 迷ったら「定番モデル」を選ぶ
各ブランドには、長年愛され続けてきた「定番」や「アイコン」と呼ばれるモデルが存在します。これらはデザインが完成されており、流行に左右されず、リセールバリューも安定しています。初めての高級時計であれば、まずは定番モデルから検討するのが失敗のない選択です。
3. 維持費(オーバーホール代)を確認する
購入前に、検討しているモデルのオーバーホール費用がいくらかかるのかを必ず確認しましょう。特に中古や並行品で購入する場合、正規店でのメンテナンス費用を把握しておくことは極めて重要です。
4. 自分のライフスタイルや服装に合わせる
どれだけ価値の高い時計でも、自分のライフスタイルに合わなければ使う機会が減ってしまいます。スーツ着用のビジネスシーンがメインなのか、休日のカジュアルな服装に合わせたいのか、具体的な着用シーンを想像して選びましょう。
5. 「信頼できる店」で買う
高級時計は非常に高額な買い物です。正規店、並行輸入店、中古販売店など、購入ルートはさまざまですが、いずれの場合も「信頼できる店」を選ぶことが絶対条件です。
賢い買い方:「中古時計」のメリットとリスク
賢く高級時計を手に入れる方法として、「中古時計」の活用があります。これには大きなメリットがある一方で、見過ごせないリスクも存在します。
【中古時計の3つのメリット】
- 価格の手頃さ:新品に比べて安価に購入できます。
- 希少モデルとの出会い:「廃盤モデル」や限定品など、新品では手に入らない希少な時計に出会える可能性があります。
- 資産価値の下落幅が少ない:中古時計は、新品購入時に比べ、購入後の価格下落が緩やかです。
【中古時計のリスク】
- 偽物や不正品の危険性:最大のリスクは「偽物」や「改造品」を買ってしまうことです。素人目には見分けがつかない精巧な偽物も多く出回っています。
- 品質やコンディションの問題:見えない内部の機械が劣化していたり、粗悪な修理が施されていたりするリスクがあります。
中古時計購入で「信頼できる店」を見極める方法
中古時計のリスクを回避し、メリットだけを享受するためには、店選びは徹底的にこだわる必要があります。信頼できる店には以下の特徴があります。
- 偽物・不正品を排除する体制があるか(AACD加盟など):
日本流通自主管理協会(AACD)などに加盟し、厳格な基準で偽物を排除する体制を整えている店は信頼できます。 - 専門知識を持つ鑑定士が在籍しているか:
時計の真贋や状態を正確に見極められる鑑定士の在籍は必須条件です。 - 自社で修理・メンテナンス工房を持っているか:
販売する時計を自社でメンテナンスできる体制があれば、品質管理に信頼が置けます。 - 購入後の保証(アフターサービス)があるか:
「販売して終わり」ではなく、購入後に万が一の不具合があった場合に備えた保証制度があるかは、その店の自信と誠実さの表れです。
専門職人が整備した「リフレッシュジュエリー」として販売し、品質保証を付けている専門店は、安心して購入できる選択肢となります。
【売る側】の視点:高級時計を適正価格で売却するコツと信頼できる相談先

愛用してきた時計を手放す際、少しでも高く、そして安心して取引したいと思うのは当然です。適正価格で売却するためには、いくつかのコツと法律知識が必要です。
適正価格で売るための4つのコツ
1. 国内外への豊富な販路を持つ店を選ぶ
時計の買取価格は「その店がどれだけ高く売る力を持っているか」で決まります。国内だけでなく海外にも販売ルートを持つ店や、多様な販路を持つ店ほど、高い買取価格を提示できる体力があります。
2. 「素材価値」も見極められる店を選ぶ
時計の価値は、ブランドやモデルとしての価値だけではありません。金(18Kなど)やプラチナが使われた時計は、「貴金属としての素材価値」も非常に高くなります。時計の専門知識だけでなく、貴金属の相場にも精通し、両方の価値を正しく評価できる店を選びましょう。
3. 付属品(箱、保証書、余りコマ)をそろえる
購入時に付属していた箱、保証書、ブレスレットの余りコマなどは、すべてそろっていることで査定額が大きくアップします。特に保証書は、その時計が本物であることの最大の証明となります。
4. 無理に清掃や修理をしない
きれいに見せようとして無理に磨くと、かえって傷を付けてしまう可能性があります。また、売却前に高額な修理やオーバーホールをしても、その費用が買取価格を上回ることはほとんどありません。現状のまま査定に出すのが最善です。
売却時に必須の法律知識(税金・本人確認)
安心して売却するために、法律上のルールも知っておきましょう。
1. なぜ「本人確認書類」が必須なのか?
時計や貴金属を売却する際、運転免許証などの提示を求められます。これは主に「古物営業法」という法律によって、すべての買取業者に義務付けられている手続きです。
- 古物営業法(原則1万円以上の取引が対象)
買取業者は盗品の市場への流通を防止するため、「古物営業法」に基づき、原則として1万円以上の買取取引において、お客様の「氏名」「住所」「年齢(生年月日)」等を確認する義務があります。運転免許証などの提示が求められるのは、この法律が主な理由です。 - 犯罪による収益の移転防止に関する法律(200万円超の貴金属取引などが対象)
上記に加え、金・プラチナ・宝石などの「貴金属等」を200万円を超える現金で売買する取引は、マネー・ローンダリング(資金洗浄)防止の観点から「特定取引」と定められています。この場合、買取業者は「犯収法」に基づき、古物営業法とは別の、より厳格な本人確認手続き(例:本人確認書類の顔写真の記録、取引を行う目的、ご職業の確認など)を追加で行うことが法律で義務付けられています。
信頼できる店であるほど、これら両方の法律を遵守し、本人確認手続きを厳格に行います。
2. 売却益が出た場合の「税金」は?
個人が日常生活で使用していた時計や宝飾品などの「生活用動産」を売却して得た利益(譲渡所得)は、原則として課税対象にはなりません。
ただし、「金、プラチナ、宝石」などが使用されたお品物で、「1点の売却価格が30万円を超える」場合は、例外として「生活用動産」の非課税枠から外れ、その売却によって得た利益が課税対象となる可能性があります。
なお、譲渡所得には年間で合計50万円の「特別控除枠」があります。ほかに譲渡所得がなければ、時計の売却益が年間50万円を超えない限り、申告は不要なケースが一般的です。
なお、営利目的(転売目的)で繰り返し売買している場合は、「雑所得」または「事業所得」となり、この控除は適用されません。
※税務上の判断は個々の状況により異なります。高額な売却になる場合やご自身のケースが不明な場合は、必ず所轄の税務署や税理士にご相談ください。
時計を高く買取できる店の特徴
最後に、どのような店に相談すれば、お手持ちの時計の価値を最大限に評価してもらえるか、その特徴をまとめます。
- 専門の鑑定士・査定士が在籍しているか:
時計のブランド価値、希少性、状態、市場相場を熟知したプロフェッショナルがいることが大前提です。 - 修理・メンテナンスの自社工房があるか:
自社で修理できる店は、買い取った時計のメンテナンスコストを抑えられるため、その分を買取価格に上乗せできます。 - 査定の透明性が高いか(目の前で査定するか):
目の前で査定プロセスを説明し、なぜその価格になるのかを明確に説明してくれる店のほうが信頼できます。
国内外に販路を持ち、時計と素材(貴金属)両方の価値を熟知した専門家が在籍する買取店は、これらの条件を満たす相談先といえます。
まとめ
高級時計の購入も売却も、後悔しない最大の秘訣は「信頼できるプロフェッショナルに相談すること」です。
購入で後悔しないためには、資産価値が落ちにくい定番モデルを選び、自身のライフスタイルと照らし合わせることが重要です。そのうえで、価格を抑えつつ高品質な時計を選びたい方には、専門の鑑定士が常駐し、品質チェック体制が徹底された「リサイクルキング」での購入がおすすめです。
売却時は「本人確認書類が原則必須」であることや、利益が出た場合の「税金」の知識も不可欠です。「リサイクルキング」のように、時計の価値も素材の価値も熟知した専門家が在籍する店舗へ相談すれば、納得のいく売却が期待できます。
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